シングルファーザーが旅行で育む!心が動く親子旅

「娘と二人きりの旅って大丈夫かな?」
そんな不安を抱えつつも、思い切って自然あふれる場所へ飛び出したら、親子の距離は想像以上にぐっと縮まりました。
この記事では、
- シングルファーザーならではの子育てのヒント
- 親子でワクワクする旅の準備方法と荷造りのコツ
- 自然の中で起こった笑って泣けるエピソード
をお伝えします!
「うちもやってみたい!」と感じたら、週末のお出かけからぜひ一歩踏み出してみてください。
私と娘の関係性について
旅行の話の前に、私と娘の関係性について紹介させてください。
娘は小学校高学年、全体的に見ると大雑把な性格で、細かいことはあまり気にしないタイプです。
私たち親子の関係は「仲良し」と言えると思います。
友達のように冗談を言い合ったり、ときにはケンカもしたりしますが、ちゃんと向き合って話し合える関係です。
そのため父と娘だけの旅行も気兼ねなく提案できました。
シングルファーザーが娘と旅行に行くようになったきっかけ

娘と旅行に行きたいと思ったきっかけは、「娘にもっと自然を感じてほしい」という想いからでした。
私は普段から自然の中で過ごすことが好きで、山や海、緑の多い場所に行くと気持ちが整うような感覚があります。
娘の感性が豊かな今の時期だからこそ、できるだけ多くの“本物の自然”に触れさせてあげたいと思ったのです。
また娘の自由でおおらかな性格が、自然の中でどんな風に反応するのか、それを見てみたいという気持ちもありました。
娘との旅行は、ただ楽しいだけの旅行ではなく、「心が動くような旅」にしたいと思っています。
そのため自然の中で何かを感じたり、考えたり、娘自身の価値観に少しでも揺さぶりがかかるような体験ができるよう、旅の計画を立てています。
出発前の楽しみ方!荷造りをラクにする方法も

旅のワクワクは、家を出る前から始まっています。
ここでは、準備段階を親子で盛り上げるコツと、荷造りをストレスなく済ませる私たち流のシンプルな方法を紹介します。
テーマを決めて旅行先を選ぶ
私は旅行先を決めるとき、「ちょっとした挑戦」をテーマにしています。
ただ行くだけの観光ではなく、「行った先で何をするか」を重視し、少し背伸びするような体験を一つ入れるように心がけています。
たとえば、長めのトレッキングや、初めての宿泊スタイル(テント泊や古民家宿)など。
日常では味わえない経験を通して、娘の中に何か新しい感覚が芽生えてくれたら…そんな思いで旅行先を選んでいます。
プランニングは娘と一緒に
旅行のプランニングは全て私が決めるのではなく、娘にも考えてもらっています。
娘にとってプランニングはまだ難しいと感じるときは、「こっちとこっち、どっちがいい?」と選択肢を提示します。
選択肢から選んでもらうだけでも、娘は旅に参加しているという感覚が持てると思います。
旅行に行く前から父と娘でワイワイ盛り上がるのも、私の楽しみの一つです。
荷物は最小限で!現地調達もアリ
旅行の荷造りは面倒と感じることもありますよね。
私は荷物の準備でストレスを感じたくないので、前日にサッとまとめて「まあこれでいいか」というラフなスタイルです。
基本的に「なかったら現地で買えばいいよね」というスタンスで、荷物はできるだけ少なくしています。
娘にもあまり神経質にならず、「困るのもまた経験かな」くらいの感覚で旅に出るようにしています。
荷造りが苦手な方はこのような考え方に切り替えると、旅行がもっと楽しいものになりますよ。
今では笑える!旅先でのエピソード集
私たちがこれまでに行った旅行先は、北から南、都会や自然豊かなところまでさまざまです。
- 石垣島
- 屋久島
- 鹿児島
- 伊豆
- 上高地
- 安曇野
- 旭岳
- 燕岳
- 札幌
- 大阪
- 京都
登山やキャンプではトラブルがつきものです。
旅先で経験した苦労も、今では楽しい思い出話になります。
これまでの旅で遭遇したハプニングで、とくに忘れられないエピソードを5つ紹介します。
厳しい自然の中でも楽しむ娘|「旭岳」
旭岳では急な天候の変化に直面し、自然の厳しさを思い知らされました。
夜には突風や暴風雨が吹き荒れ、急斜面の雪渓を登る場面もあり、正直命の危険すら感じる瞬間がありました。
そんな中、娘は意外にも楽しそうで、「ヤバいね、楽しいね!」と目を輝かせていたんです。
こちらが必死で安全確保をしている横で、娘のワクワクした顔がとても印象的でした。
旭岳の登山の様子は動画にもしていますので、よければご覧ください。
思い出話にたびたび登場|「燕岳」
(↑私が疲れて悲鳴あげてたら短時間だけ娘が荷物を持ってくれました)
燕岳の旅では、無計画さが裏目に出ました。
頂上でテント泊しようと軽く考えていたのですが、荷物が増えすぎて、北アルプス屈指の急坂である燕岳の登山道で、親子そろって体力的の限界に陥ってしまいました。
娘も登山はまだ始めたばかりの時期だったので、かなり参っていましたね。
とはいえ、この旅の出来事は今でもよく話題にあがり、苦い思い出でもあり、忘れられない経験になっています。
キャンプでの火起こしに苦戦
キャンプやテント泊を始めたばかりの頃、火起こしは「まあ、どうにかなるだろう」と軽く考えていました。
でも実際は、待てど暮らせど火がつかず…。
持ってきた肉や野菜を調理できず、泣く泣く“ほぼ生”の状態で食べたこともありました。笑
娘も「これ、焼けてる?」と不安そうな顔をしながら、噛み切りにくい野菜を口にしていました。
あのときの光景は、いまだに2人で笑い話になります。
娘に決断力がついた!岩からの飛び込み
旅行先のある河原では、地元の子どもたちが3メートルほどの岩から飛び込んで遊んでました。
最初はただ眺めていた娘でしたが、だんだんとやりたくなってきたようで、気づくと列に並びはじめました。
でもやっぱり怖くなって何度も列を抜けては、また並び直す…そんなことを繰り返した末、ついに飛び込みに成功!
この経験以降、娘の中に「やってみよう」と思ったときにすぐ動く決断力が芽生えた気がします。
夜中のキャンプ場で大泣きした娘
私が夜に食器を洗いに行っている間にテントで寝ていた娘が起きてしまい、不安から大泣きしてしまったこともありました。
あたりは静まり返っていて、多くのテントが就寝中。
娘の泣き声が夜のキャンプ場に響きわたり、周囲のテントの人たちを起こしてしまいました。
急いで戻って娘を抱きしめながら、「ごめんごめん、大丈夫。大丈夫」と何度も言いました。(娘は泣き止み、すぐに周囲へお詫びしました。)
あのときは本当に申し訳なさと切なさでいっぱいでした。
こんな失敗や苦労も、今では「旅育(たびいく)」の一部として大切な思い出です。
旅行が日常の親子関係に与える影響
旅を重ねるごとに、娘との関係性がより深まりました。
以前は、娘が部屋に服を散らかしているとつい注意してしまっていましたが、最近では「あとでちゃんと片付けるだろうな」と、自然と信頼して見守れるようになりました。
また、娘も些細な悩みや困りごとを気軽に相談してくれるようになり、親子の距離がぐっと縮まったと感じています。
旅先で一緒に苦労した経験、心から笑いあった経験があったからこそ、さらに「仲良し父娘」になりました。
私たち流!ホテルの楽しみ方

娘はホテルでのんびりゴロゴロするのが好きなので、食事は外食よりもスーパーで好きなものを買って、部屋で食べることが多いです。
私は仕事柄マリオットのポイントが貯まるので、マリオット系のホテルに宿泊したときは、クラブラウンジを活用して軽食を済ませることもあります。
マリオットのクラブラウンジでは、ラグジュアリーな空間で軽食やドリンクが無料で楽しめます。
ラウンジでのおしゃれなひとときと、山登りで汗だくになった直後のギャップには、娘も「すごいね!」と驚いたりして、それもまた旅の楽しさの一つです。
マリオット以外では、Airbnbや民泊を選ぶこともあり、共同キッチンで一緒にご飯を作るのもいい思い出になっています。
シングルファーザーの子育て論

シングルファーザーとして娘と向き合っていると、父親らしさだけでなく、ときに母親的な寄り添いも求められる場面が少なくありません。
娘と二人で日常を過ごし、旅に出るたびに、役割の枠にとらわれない柔軟な考え方や関わり方が身についてきたと感じます。
そうした経験を通じてたどり着いた“自己決定を促す子育て”の工夫を、紹介していきます。
「自己決定」させることを意識
子育ての中で私が大切にしているのは、娘に「自己決定」のチャンスをできる限り増やすことです。
教育改革で知られる工藤勇一さんは、子どもの主体性を伸ばす問いかけとして
- どうしたの?
- あなたはどうしたい?
- 私にできることはある?
の三つを挙げています。
私はこのシンプルな質問を、日常のあらゆる場面で意識して使っています。
自己決定を意識したら好転したこと
たとえば朝の起床。
以前は「早く起きなさい」と繰り返していましたが、今は娘自身が起きる時刻を決め、アラームをセットし、自分で起きる仕組みをつくりました。
以前は朝起こしてくれるというサービスを受けて当たり前で、それをしないと不満を言う状態でした。
しかし今では起こすと「ごめんありがとう。でも自分で起きるからいいよ起こさなくて」と言うようになったのです。
自己決定による娘の変化
今まで新しいことに慎重だった娘が、無人島で過ごす夏休みイベントへの応募を決め、作文やビデオ面接にも自ら取り組んだのです。
失敗したらどうしようという不安より、「やってみたい」という気持ちが勝った瞬間でした。
自己決定の経験を重ねるたび、子どもは自分で考え、選択し、行動する力を蓄えていきます。
私は父と母の両方のまなざしを活かしながら、子どもに「自分で人生をデザインする楽しさ」を伝えられる存在だと思います。
これからも最終ラインでサポートしつつも、一歩引いて見守っていきたいです。
まとめ
仲良し父娘が「旅行」を通して得た学びと、自己決定を促す子育てのヒントをお届けしました。
- 親子旅行は「ちょっとした挑戦」をテーマに計画し、娘と一緒にプランニングする
- 荷造りは最小限で、現地調達を楽しむくらいの余裕を持つ
- 旅先のハプニングや成功体験が、日常での信頼関係と娘の決断力を育てる
- 「どうしたの?」「あなたはどうしたい?」「私にできることはある?」の三つの問いで、子どもが自分で考え行動する力を伸ばす
旅は親子の心を揺さぶり、日常のコミュニケーションをより豊かにしてくれます。
まずは週末のお出かけでも構いません。
小さな挑戦を一つ添えて、ぜひお子さんと“心が動く旅”を計画してみてくださいね。